知的障害について

 知的障害とは、「知的機能および適応行動(概念的、社会的および実用的な適応スキルによって表わされる)双方の明らかな制約によって特徴付けられる能力障害である。この能力障害は、18歳までに生じる。」と定義されており(2002,アメリカ精神遅滞協会(現在のアメリカ知的発達障害協会))、日本ではこの定義をもとに、「精神薄弱児(者)福祉対策基礎調査」において、「知的機能の障害が発達期(おおむね18歳まで)にあらわれ、日常生活に支障が生じているため、何らかの特別の援助を必要とする状態にあるもの」(1990,厚生労働省)としています。

 

 具体的には、認知、記憶、言語、思考などに関わる脳の機能の発達などにおいて、同年齢のお子さんの平均水準よりも有意な遅れがみられます。また、適応行動として、言語・読み書き・自己管理(自律)などの概念的スキルや、対人関係・責任感や羞恥心・自尊心などの社会的スキル基本的生活習慣のスキル職業スキルなどの実行機能スキルにおいて制約をもっています。

 しかし、他の障害と同様に、お子さん自身の発達や、周りの環境および社会支援などの条件により、それらの実行機能スキル知的機能の状態改善可能であるため、早期発見・早期療育が大変重要であることは言うまでもありません。